青い花の布団

つかいこなせてません

土居社④

私は小学生のとき、市が企画するボランティア教室に通った。そこでは視覚障害者と手を繋ぎ町を歩いたり、聴覚障害者と手話で会話するなどボランティアをする側が受ける側のことについて学び、支えるという構図のものであった。だが実際に参加してみると、視覚障害者のほとんどは補助がなくても歩けるし、聴覚障害者の方は私たちに楽しく手話を教えてくれた。「役に立たなくては」と気が張っていた私は意外に感じ、ボランティアとは本当に必要なのかとも考えさせられた。私たちは、障害者は支援が必要な人たちであるとひとまとめにして考えてしまいがちだが、まずは純粋に目の前の相手がそれを必要としているか考えることが大切だろう。